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霞ヶ浦市民協会は「泳げる霞ヶ浦」の実現を目指します。

電話でのお問い合わせはTEL.029-821-0552

〒300-0043 茨城県土浦市中央2-2-16

泳げる霞ヶ浦2020市民計画とは

計画の概要

泳げる霞ヶ浦2020市民計画

 基本構想(「泳げる霞ヶ浦2020市民計画/21世紀霞ヶ浦市民社会を目指して」2001年5月版参照)では5つのプロジェクトが掲げられました。「暮らしのプロジェクト」「身近な川プロジェクト」「水辺交流プロジェクト」「地域経済プロジェクト」を行動の指針とし、「人とひとプロジェクト」により、それらの連携や協働を図りながら「全体運営」を通じて提言や情報受発信をし、21世紀にふさわしい循環型環境社会を築くための行動を展開します。尚、各プロジェクト活動は当初の目標設定に従い、現在は他の各種事業に統合されています。
 行動計画(「泳げる霞ヶ浦2020市民計画/行動計画」2002年5月版参照)では、それぞれの活動目標を当初2006年に設定し、2020年を最大目標に据え、数年ごとに事業計画の評価・軌道修正をすることも含まれています。その実施にあたっては、多くの市民による参加や連携が最も重要です。一人でも多くの市民が参加しやすいようなシステムを構築し、行動に移していけるような流れをつくらなくてはなりません。家庭や学校など、ごく身近なところから出発し、その動きが地域へ広がり、やがて霞ヶ浦流域全体を網羅できるような行動計画、それが「泳げる霞ヶ浦2020市民計画」の大きな指針です。
 後期10年計画(平成25年度一般社団法人霞ヶ浦市民協会設立総会にて再表明)では、2010年までに達成すべき目標として掲げた「水辺で遊ぼう霞ヶ浦」「泳ぎたくなる霞ヶ浦」を継承し、「水辺に多目的の遊べる場をつくり、楽しく遊ぼう」を目標に、「泳げる霞ヶ浦」の実現を目指して事業を展開していきます。地域の方々はもちろん、市民、団体、行政、企業、研究者等との連携のもと、霞ヶ浦の水辺に多目的の場所を整備し、多くの市民が様々なイベントに活用できる場の拡大を目指します。具体的には、土浦市石田の湖岸地区をモデル地区として設定し、各関係機関の協力を得ながら、草刈りやゴミ拾いなどから整備を進めています。



暮らしのプロジェクト ~ 新しい生活文化の創造

新しい生活文化の創造 霞ヶ浦流域住民の暮らしは、生活用水や農業用水などの形で水の恩恵を受けている一方、それらから生じる排水を流し、再利用という循環の中で、霞ヶ浦と密接な関係を保っています。誰もがそれぞれの立場で「霞ヶ浦市民」の自覚をもち、湖水を大切にする気持ちを日常生活で育めるよう、「知る」「広げる」「行動する」ことを指針とします。



身近な川プロジェクト ~ 生物多様性への模索

生物耐用性への模索 身近な川を、地域住民にとって親しみのある存在にしていくために、モデル河川(土浦市・新川)を設定し、その取り組みの事例をノウハウとして積み重ねます。地域住民と共に生活者の視点で河川を活かした地域づくりを考え、複数の河川・流域に広げながら、川の活性化を進め、並行して流域の緑を守り増やすなど、川と里山の環境保全を図り、生物の多様性を考える機会を設けます。



水辺交流プロジェクト 〜 人と自然の回廊づくり

人と自然の回廊づくり 豊富な水資源、風光明媚な自然を活かしながら、霞ヶ浦湖岸における各地域の特色を活かした水辺環境を創造します。「人づくり」「組織づくり」「ネットワークづくり」を軸として、人とひとのつながりを深め、集える場所をつくり、流域全体が水のネットワークをもてるような、まちづくり活動を進めます。子どもから高齢者までが楽しめる、霞ヶ浦のエコ・ミュージアム・フィールドを目指します。



地域経済プロジェクト ~「食」に始まる霞ヶ浦ブランドづくり

「食」に始まる霞ヶ浦ブランドづくり 環境への負荷を考えた産業・消費、循環的な資源の利用は、自立した地域経済に欠かせません。有機栽培生産者とのネットワーク化を基本に、霞ヶ浦の地場産品を生活に取り入れながら、流域全体で地域の恵みを分かち合えるエコ・ビジネスを進めます。健康やゆとりある生活の源にある「食」に焦点をあて、その価値を活かした生活技術を見い出し、環境にも生き物にも適した地域にします。



人とひとプロジェクト ~ 霞ヶ浦市民社会の構築

霞ヶ浦市民社会の構築 近い将来、「百万人の湖」となる霞ヶ浦の行く末を決定するのは、生活者一人ひとりの価値観と生活様式です。生物としての営みに不可欠な水環境を維持・回復するために、「霞ヶ浦は私たちのもの」であることを認識し、人とひとのつながりと自助努力による自立力を蓄え、地球規模の考えをもって地域で行動します。



 


「泳げる霞ヶ浦2020市民計画は、なぜ策定されたのか

 ~霞ヶ浦市民協会の目指すもの 堀越 昭(1996年~2008年理事長)

●市民参加を成し遂げた世界湖沼会議

 (社)霞ヶ浦市民協会は、1995年、第6回世界湖沼会議が霞ヶ浦で開催されたことを契機に設立されたといっても過言ではありません。当時、茨城県での開催決定にてんてこ舞いの県は、まず、霞ヶ浦や河川などの水質や生物、家庭排水、環境問題などに取り組んでいる多くの団体・個人に声をかけ、会議について説明しました。そして、霞ヶ浦での世界湖沼会議を、今までのような専門家や研究者だけの学術会議ではなく、一般市民も積極的に参加しての意義あるものとして盛り上げてもらいたい、と話しました。それに応えた多数の団体や個人が、市民の立場で参加しようと新しい組織を結成、これが「世界湖沼会議市民の会」でした。
 しかし、私たち一般市民は、世界湖沼会議が何であるかも知りません。早速、一部の市民はイタリアで開催されていた第5回世界湖沼会議を視察・勉強に行き、帰国後に報告会を開催したほか、県主催の説明会も何度も行われました。こうして、組織としての「世界湖沼会議市民の会」が正式に設立するまでの生みの苦しみが大きかった半面、設立後の会員の活躍には目覚ましいものがありました。担当者たちは、それこそ寝食を忘れ、PR活動、会員募集に走り回りました。その功が報われ、第6回世界湖沼会議は過去に開催された同会議とは全く異なり、一般市民を含む約8千人の参加を得ることができたのです。



●一般社団法人 霞ヶ浦市民協会と「泳げる霞ヶ浦」

 「世界湖沼会議市民の会」は、第6回世界湖沼会議の終了とともに解散することが、当初より決まっていました。しかし、いざその時を迎えると、このまま解散ではもったいない、と反対の声が多数上がりました。これだけ多くの市民・企業・研究者・行政がパートナーシップの精神のもと集結し、各自が各々の責任を自覚し、霞ヶ浦に対し関心を持ったのだから、何らかの形で継続すべきだという意見でした。その意見は解散総会の場で採択され、翌年、霞ヶ浦情報センターと合併する形で、「社団法人 霞ヶ浦市民協会」が設立されました。当時、国内では数少ない「社団法人」格を持つ環境団体としてのスタートでした。
 その設立趣意書には、第6回世界湖沼会議で採択された「霞ヶ浦宣言」の精神を継承・尊重しよう、と書かれています。この精神を、誰もが容易に理解できるよう、私たちは「泳げる霞ヶ浦」というキャッチフレーズを掲げました。「泳げる」という言葉は単に水質の問題だけでなく、「母なる湖」「百万人の湖」としての霞ヶ浦にさらなる関心を持ち、自分の生活の一部にするという意味があります。また後に、そのような市民を「霞ヶ浦市民」と表現しています。



●20年をかけての長期計画

 社団法人の財産は人材です。幸いなことに(社)霞ヶ浦市民協会は多くの人材に恵まれ、そのおかげで、実に多彩な活動・事業を行うことができました。しかし、事業を消化するだけでは将来の展望が見えない、ということもあり、もっと長期間の、そして時代に合った目標を掲げようと検討に入りました。
 私たち人間は、自分たちだけの利便性・安全性・経済性を求め、約30年間をかけて霞ヶ浦に手を加え、瀕死の状態になるまで汚してきました。ならば、今後20年を費やし、本来の霞ヶ浦を取り戻したい、取り戻そう。これが「泳げる霞ヶ浦2020市民計画」の理念です。
 早速、「泳げる霞ヶ浦2020市民計画」を策定するための審議会を組織しました。審議会には協会メンバーだけでなく、幅広い立場からの助言や意見、考えを求める意味で、専門の研究者、環境問題に携わる企業人にも審議委員として参加していただきました。その結果、実に年間総数・数十回の審議会を経て、2001年、「泳げる霞ヶ浦2020市民計画・基本構想~21世紀 霞ヶ浦市民社会を目指して」が策定されました。さらに、その実践部門として翌年2002年に策定したのが「泳げる霞ヶ浦2020市民計画・行動計画」です。この計画をまとめた2冊子は、私たちにとってバイブルのような存在と言えます。この基本構想・行動計画をイメージ化して作成したのが、皆さんもよくご存知のリンゴの木が描かれている「泳げる霞ヶ浦2020市民計画・行動イメージ」図です。目標は霞ヶ浦市民社会であり、そこに20年をかけて辿り着こうというものです。



●計画の検証と市民交流会

 20年は長いようで非常に短い期間です。私個人の経験ですが、「まちづくり」に関しては完成までに10~20年などあっという間、一つの商店街の整備に30年かかった例もあります。ましてや、これだけ大きい霞ヶ浦を相手にしているのですから、その大変さは言うに及びません。
 しかし、机上だけで考えて自己満足に陥り、他の団体・個人の批判をするだけでは何の解決にもなりません。行動あるのみです。市民、企業、研究者、行政など、各々の立場でできること、すべきことは、躊躇せずに実行すべきです。実行には当然、その妥当性に対してのバックデータが必要ですが、幸い、(社)霞ヶ浦市民協会には膨大なバックデータ、ノウハウが蓄積されています。私たちは、それを指針として活動してきました。
 さらに当初より、世の中の情勢が変化することを考慮して、5年ごとに計画を検証することを決めていました。特に10年経過した時には、組織をあげて再検討することになっていました。「平成21年度 市民交流会」が、この再検討の場の一つとして該当します。会員の皆様、会員以外の方々にもいただいた貴重なご意見・ご指摘に耳を傾け、今後の行動目標として生かしていきたいと考えています。
 是非、「泳げる霞ヶ浦2020市民計画」へのご理解をいただき、今後ともご支援・ご協力をお願い致します。